がん検診の便潜血でひっかからなかったら大腸カメラ検査は一生しなくていいんだよね?
大腸がん検診で「便潜血検査はマイナスだったので異常ありません」という結果を受け取ると、多くの方は「自分のお腹の中は綺麗なんだ」と安心されることでしょう。しかし、消化器内科の診療現場では、毎年の健診で異常がなかったにもかかわらず、初めて受けた大腸カメラ検査で進行したがんが見つかるケースにしばしば遭遇します。便潜血検査はあくまで「便の表面に血が付着しているか」を調べる簡易的な検査であり、すべての大腸疾患を見つけ出せるわけではありません。東広島市西条町で診療を行う当院では、こうした「見逃し」を防ぎ、将来の健康を守るための精密な検査を大切にしています。
便潜血検査がマイナスでも安心できない理由
便潜血検査(検便)は、安価であり、どこれで施行できる検診としては非常に優れた検査ではありますが、万能ではありません。この検査がどのような仕組みで、なぜ「異常なし」と出ても病気が隠れている可能性があるのか、その背景を正しく理解することが大切です。特に40歳を過ぎた方は、一度立ち止まって考えていただきたい重要なポイントです。
便潜血検査の仕組みと限界
便潜血検査は、大腸がんや大きなポリープから出血した際に、その血液が便に混じっているかを判定するものです。しかし、がんやポリープは常に規則正しく出血しているわけではありません。たまたま採便をした日に出血が止まっていれば、結果は「陰性(異常なし)」と出てしまいます。これを医学用語で偽陰性と呼びます。早期のがんや、まだがんに変化していないポリープの場合、出血を伴わないことも多いため、検便だけで安心するのは禁物です。
ポリープの成長と検査のタイミング
大腸がんは、多くの場合「ポリープ」という小さなイボが時間をかけて成長し、がん化することで発生します。このポリープの段階では、便潜血検査で陽性反応が出ることはほとんどありません。ポリープが小さいうちに発見し、適切に処置を行うことが、将来の大腸がんを予防する最も確実な方法です。一生に一度も内視鏡検査を受けないことは、こうした早期発見のチャンスを逃している可能性があるのです。
以上より、当院では、『便潜血の結果によらず3-5年に1回のカメラ検査を受けていれば、ほぼすべての大腸がんは予防もしくは早期治療できる』と考え積極的に検査を勧めています。大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ
当院では、東広島市の皆さんが「大腸カメラは苦しそう、恥ずかしい」というイメージを払拭できるよう、細やかな配慮を行っています。事前の準備から検査終了後の過ごし方まで、患者さんの負担を最小限に抑える工夫を凝らしています。具体的な検査の流れは以下の通りです。
検査前の準備と下剤の内服
大腸の中を綺麗にするために、当日は下剤を服用していただきます。当院では、患者さんのプライバシーに配慮し、下剤内服個室をご用意しております。自宅での内服が不安な方や、周囲の目を気にせずリラックスして準備を整えたい方に大変好評です。また、WEB問診を活用し、事前に詳しい状況を把握することで、当日の待ち時間を短縮する取り組みも行っています。
鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査
検査中の痛みや違和感が不安な方のために、当院では鎮静剤を使用した検査を行っています。うとうとと眠っているような状態で検査が進むため、気づいた時には終了していることがほとんどです。さらに、AI(人工知能)技術を併用した内視鏡システムを導入し、肉眼では捉えにくい微細な病変も見逃さないよう、精度の高い観察を心がけています。検査後は、院内のリカバリルームでゆっくりお休みいただけます。
大腸内視鏡検査の費用について
大腸内視鏡検査の費用は、保険診療が適用される場合、その内容(観察のみか、ポリープ切除を行うかなど)によって異なります。ここでは目安となる費用を記載します。
| 項目 | 3割負担の目安 | 1割負担の目安 |
|---|---|---|
| 観察のみ(鎮静剤使用含む) | 約4,800円から6,300円 | 約1,600円から2,100円 |
| 組織採取(病理検査あり) | 約8,700円から16,200円 | 約2,900円から5,400円 |
| ポリープ切除(日帰り手術) | 約20,100円から26,400円 | 約6,700円から8,800円 |
※上記はあくまで目安であり、使用する薬剤や検査項目により前後します。当院では、キャッシュレス決済にも対応しており、会計時のスムーズな対応を心がけております。また、再診や結果説明にはオンライン診療を組み合わせることも可能です。
大腸検査についてのよくある質問
Q1. 毎年検便を受けていれば、大腸カメラは必要ありませんか?
A1. 検便(便潜血検査)は有効なスクリーニング方法ですが、がんやポリープの出血を捉えられないことがあります。特に40歳を過ぎたら、一度は内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。
Q2. 検査の時間はどのくらいかかりますか?
A2. 観察自体は通常15分から20分程度です。ポリープが見つかり、その場で切除を行う場合はもう少しお時間をいただくことがありますが、基本的には日帰りでの対応が可能です。
Q3. 以前の検査でとても痛い思いをしたのですが大丈夫ですか?
A3. 当院では鎮静剤を使用し、リラックスした状態で検査を受けていただける環境を整えています。多くの方が「痛くなかった。これならもっと早く受ければよかった」とおっしゃってくださっています。
Q4. 検査後に仕事へ行くことはできますか?
A4. 効果が切れるのが早い鎮静剤を使用していますが、その場合には当日は自転車や自動車の運転をしないようお願いしています。また、ポリープを切除した場合は、数日間は安静や食事の制限が必要になるため、スケジュールに余裕を持っていただくのが安心です。
当院でおこなっている大腸検査の特徴
みわた消化器内科・内視鏡クリニックでは、内視鏡診療を中心に、患者さんの利便性と精度の高い診断の両立を目指しています。東広島市において、安心して検査を受けていただけるよう、以下のような体制を整えています。私たちのクリニックのこだわりを感じていただければ幸いです。
- AI併用による高精度な観察・・AI技術による画像解析をサポートとして活用し、病変の早期発見に努めています。
- リカバリルームと下剤内服個室・・検査前後をリラックスしてお過ごしいただける専用の空間を完備しています。
- 待ち時間の少ない診療体制・・WEB予約、WEB問診、キャッシュレス決済を導入し、スムーズな受診体験を提供します。
- オンライン診療の積極導入・・多忙な方のために、通院回数を減らせるオンライン診療を積極的に活用しています。
私たちは、ただ検査を行うだけでなく、その後の生活がより安心なものになるようサポートすることを大切にしています。消化器内科として、小さな異変も見逃さない姿勢を貫いています。
院長より
「便潜血で引っかからなかったから大丈夫」という言葉を信じ込み、適切な検査のタイミングを逃してしまうのは本当にもったいないことです。大腸がんは、早期に発見できれば決して怖い病気ではありません。しかし、症状が出てからでは進行していることが多いため、症状がないうち、異常がないと言われているうちに一度カメラで確認することが最大の防御となります。
東広島市西条町にある当院では、内視鏡検査に対する「怖い」「苦しい」といったハードルをできる限り下げ、皆さんが美容院や歯科健診に通うような感覚で、定期的なお腹のメンテナンスができる場所でありたいと考えています。最新の機器と、患者さん一人ひとりに寄り添う看護スタッフが、あなたの健康を全力でサポートいたします。少しでも不安がある方、大腸カメラを受けたことがない方は、いつでもお気軽にご相談ください。オンライン診療での事前相談も可能ですので、まずは第一歩を踏み出してみませんか。
この文章の作者
実綿 倫宏(みわた ともひろ)
みわた消化器内科・内視鏡クリニック 院長
総合内科専門医、消化器内視鏡専門医、消化器病専門医
広島県東広島市西条町にて、地域に根ざした消化器内科・内視鏡内科診療を行っています。苦痛の少ない検査と、WEB予約等のIT活用による通いやすさを追求し、大腸がんによる不幸をゼロにすることを目指しています。
