オンライン診療ってなに?難しそう。
当院で力をいれている診療、「オンライン診療」についてです。「興味はあるけれど、機械の操作が難しそう」「対面じゃないと不安」というお声を耳にします。私たちのクリニックでは、患者さんの通院負担を少しでも減らし、治療を継続していただくための選択肢として、オンライン診療を積極的に導入しています。医療DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、もっと身近に、もっと便利に専門的な医療を受けていただきたいという思いでこの体制を整えました。この記事では、オンライン診療の仕組みやメリット、当院での取り組みについて、現役の医師の視点から分かりやすくお伝えします。
オンライン診療の基本的な仕組みと特徴
オンライン診療とは、お手持ちのスマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、ビデオ通話の形式で医師の診察を受けることができるシステムです。これまでは、病院の待合室で順番を待ち、診察室に入って対面で受診するのが当たり前でしたが、そのプロセスをデジタル技術で置き換えたものだと考えてください。
予約から問診、診察、そしてお会計までをインターネット上で行います。診察後は、お薬の処方箋がご自宅に郵送されたり、あるいは直接お近くの調剤薬局にデータが送られたりするため、わざわざクリニックまで足を運ぶ必要がありません。特に東広島市のような広い地域では、移動に時間がかかることも多いため、この仕組みは非常に相性が良いと感じています。
もちろん、すべての病気がオンラインで完結するわけではありません。触診(お腹を触る診察)や、当院の強みである胃カメラ・大腸カメラのような内視鏡検査は、どうしても対面で行う必要があります。しかし、検査結果の説明や、症状が落ち着いている慢性疾患の定期受診などには、オンライン診療が非常に大きな力を発揮します。
どのような方がオンライン診療に向いているのか
実際に当院でオンライン診療を利用されている患者さんは、以下のようなお悩みをお持ちの方が多いです。
- お仕事や家事で忙しく、平日の日中に通院する時間を確保するのが難しい
- 小さなお子さんがいて、一緒にクリニックに連れて行くのが大変
- 高血圧や脂質異常症などで、お薬の調整が主目的の定期的な受診が必要
- ご高齢で足腰が弱く、西条駅周辺までの外出が身体的な負担になっている
- 風邪症状があるが、他の患者さんにうつしてしまうのではないかと心配
臨床の現場で見ていると、最も残念なのは「忙しくて病院に行けないから、薬を飲むのをやめてしまった」というケースです。治療の中断は、病気の悪化や合併症のリスクを高めてしまいます。オンライン診療は、そうした「通院の壁」を取り払い、治療を長く続けていくための強い味方になるのです。
オンライン診療で診る主な病気と症状
当院では、主に以下のような疾患や状況においてオンライン診療をご案内しています。
慢性的な内科疾患の継続治療
高血圧症、脂質異常症、糖尿病、尿酸値が高い高尿酸血症といった生活習慣病は、症状が安定していればオンラインでの診察が可能です。検査数値の確認や、生活習慣のアドバイス、お薬の処方を画面越しに行います。
消化器疾患の経過観察
逆流性食道炎や過敏性腸症候群など、定期的にお薬を飲んでいる方の診察もオンラインで行えます。「いつものお薬が欲しいけれど、今日はどうしても家を出られない」という時に便利です。
内視鏡検査の結果説明
当院で実施した内視鏡検査の組織検査の結果など、対面での処置を伴わない「お話」が中心となる診察は、オンライン診療と非常に親和性が高いです。落ち着いたご自宅の環境で、検査画像を見ながら説明を受けることができます。
花粉症やアレルギーの相談
毎年決まった時期に必要となる花粉症のお薬や、じんましんなどのアレルギー症状についても対応可能です。
自費診療
AGA、EDなどの内服治療が中心となる疾患では、オンラインでの処方の利便性が特に高いです。初診のみ対面で診察いただければ、後はオンラインでの処方が可能です。
当院のオンライン診療のこだわりと利便性
みわた消化器内科・内視鏡クリニックでは、患者さんの利便性を第一に考えています。正直なところ、オンライン診療は医療機関側にとっての手間やコストを考えると、決して診療報酬(国が決めた利益)が高いわけではありません。それでも積極的に取り入れているのは、患者さんがより楽に、安心して医療を受けられる環境を作りたいという一心からです。
当院では、オンライン診療だけでなく、WEB予約やWEB問診も導入しています。スマホ一つで予約が完了し、事前に問診を入力しておくことで、実際の診察がスムーズに進みます。また、お会計についてもキャッシュレス決済に対応しており、診察後の面倒な会計待ちもありません。
「オンラインだと冷たい感じがするのでは?」と心配されるかもしれませんが、私たちは画面越しであっても、対面と変わらない温かい診療を心がけています。むしろ、ご自宅のリラックスした環境だからこそ、普段よりリラックスしてお話しいただける患者さんもいらっしゃいます。
オンライン診療の利用方法と流れ
難しいと思われがちな利用手順ですが、慣れてしまえばとてもシンプルです。
- 当院のホームページからWEB予約のボタンを押し、オンライン診療の枠を選択します。(診療内容を選んだ後、「対面」か「オンライン」を選択する形です)
- 予約完了後、WEB問診にて現在の症状や相談したい内容を事前に入力してください。
- 専用のURLが送られますので、診察時間になったら、専用のアプリやシステムからビデオ通話を開始します。(30分枠となりますので、その時間内でお待ちいただく場合があります)
- 医師が画面に現れますので、症状などを詳しくお話しください。
- 診察終了後、登録されたクレジットカードなどで自動的に決済が行われます。
- お薬が必要な場合は、処方箋が発行されます。薬局での受け取り方法については診察時にご案内します。
最初は操作に不安があるかもしれませんが、当院のスタッフが丁寧にお電話などでサポートすることも可能です。一度体験してみると、その手軽さに驚かれる方がほとんどです。
料金について
オンライン診療では、通常の診療費に加えて、システム利用料などがかかる場合があります。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 診察料(再診料など) | 保険診療の負担割合に応じる |
| オンライン診療システム利用料 | 1,000円前後(自費) |
| 処方箋の郵送料 | 実費(必要な場合のみ) |
具体的な金額は、保険の種類や診察の内容によって前後いたします。詳細については、予約時や会計時にご確認いただけます。
オンライン診療についてのよくある質問
Q1. 初診でもオンライン診療を受けられますか?
A1. 原則として、症状が落ち着いている再診の患者さんを対象としていますが、厚生労働省の指針に従い、初診からのオンライン診療が可能な場合もあります。ただし、診断を確定させるために検査が必要な場合は、一度東広島市の当院までお越しいただくことをおすすめしています。
Q2. スマートフォンを持っていないとダメですか?
A2. ビデオ通話ができるカメラ付きのタブレットやパソコンがあれば受診可能です。お電話のみでの診察は、現在のルールでは制限があるため、基本的には映像を通じた診察をお願いしています。
Q3. オンラインだと診断が不正確にならないか不安です?
A3. 医師が画面越しの診察だけでは不十分だと判断した場合は、「対面診療への切り替え」を提案いたします。安全性を最優先に考えていますので、無理にオンラインで完結させることはありません。
Q4. お薬はどこでもらえますか?
A4. 処方箋をご自宅へお送りするか、当院からご指定の調剤薬局へFAXやデータ送信を行います。お近くの薬局や、最近ではお薬の配送を行っている薬局を利用することも可能です。自費診療の場合は、当院から薬剤を直接お送りします(中身はわからないように郵送します)。
院長より
広島県東広島市にある「みわた消化器内科・内視鏡クリニック」は、地域の方々の健康を守るために、常に新しい技術を柔軟に取り入れていきたいと考えています。オンライン診療は、単なる手抜きや簡略化ではありません。これまで仕事や体力の問題で通院を諦めていた方、検査結果を聞きに行く時間が取れなかった方に、専門医の診察を届けるための大切な架け橋です。
私自身、消化器病専門医として、胃カメラや大腸カメラを通じて多くの病気の早期発見に努めていますが、検査後のフォローアップこそが病気の再発防止には不可欠だと痛感しています。オンライン診療を活用することで、患者さんとより密に、そして長くお付き合いできることが私の喜びです。
「オンライン診療を試してみたいけれど、まずは話を聞いてみたい」というだけでも構いません。西条駅近くの当院へお越しの際に、ぜひ気軽にご相談ください。私たちは、皆さんが自分らしく健康な生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
